音響処理GAT誕生秘話

音響処理GAT、一般公開から3時間経過しました。

公開初日からたくさんのアクセス、ご注文を頂いており、嬉しく思います。

かなり、急いでショップを開設しましたが、音響処理自体はかなり以前から僕が個人的に行なっておりました。

今日は、そんな音響処理GATの誕生秘話について、あなたにご紹介出来たらな、と思います。

時は遡ること約3年前になります。

ちょうど、大学に入学して、周りの環境がガラッと変わった頃です。

周りの同期のような、こういう音楽家になりたい、という立派な目標もなく（笑）、なんとな〜く受験してなんとな〜く受かってしまって。

高校が理系だったので、楽器の構造には大きな興味がありました。

そんな中、メーカーからよく聞くようになった"熱処理"なる言葉。

調べていけばいくほど、その興味深さに惹かれていきました。

様々な資料を引っ張り出し、実験を繰り返し（何本のマウスピースが生贄に捧げられたことでしょう…笑）、僕自身が納得のいくレヴェルの音響処理を作り上げることが出来ました（それから数年間、小さなグレードアップも重ねてきましたが）。

ひとまずの目標を達成した時は、様々な人に試して頂きたいと思い、各楽器店や個人にご協力頂いて、テスターを置いて頂きました。

どの方からも、大変な好評を頂けてとても嬉しかったのを今でも昨日のことのように思い出します。

その当時も、商品化できるかな？と思いがよぎったことがあるのですが、個人だと信用が得られない、まだ学生だから、と諦めた部分が強かったです。

そこから3年間、僕自身も大きく変わり、世界も大きく変わりました。

団体から個人へ、スキルの多様化、新たな職種が次々と、世の中に台頭してきました。

以前も、これらの流れはあったと思いますけどね。

これほど、大きく変わっていったのは特にここ1.2年のことではないかなと思います。

世の中の流れは人の価値観を大きく変えます。

以前は、出来ない雰囲気が強かったものでも、今ではそれが実行可能なものに変わったのです。

そんな中、僕はこの流れには気づいていたにも関わらず、音響処理の特別性をすっかり忘れ（笑）、当たり前のように音響処理を行っていました。

知り合って間もない楽器に携わる友人がうちに遊びに来てくださり、音響処理を試したいと興味を持ってくださったのです。

僕は、な〜んにも考えずに良いよ〜って軽く返事をして加工ホヤホヤのマウスピースをお渡ししました。

ここから今の音響処理GATの本流が流れ始めました。

2人でどうすれば効率よく、かつ効果的に音響処理できるかをプランニングしていき、今回の公開に至りました。

彼がいなければ、この音響処理GATは陽の目を浴びることは無かったです。

彼には感謝してもしきれません。

そして何より、是非とも多くの方に試して頂きたいと思っております。

手前味噌ですが、本当に良いカスタマイズだと思います。

見た目の変化は無く、今までと口当たりも変わらないのに、息を吹き込んだ瞬間、

ベルから出てくるサウンドは新たなる世界の入り口なのです。

それはまるで、いつもと同じように乗った電車の行き先が桃源郷になっていたかのよう。

もう、GAT無しには吹けない。

そう言ってくださる方も多数おられます。

音響処理GATを、あなたのマウスピースにも施して、より豊かなサウンド、よりあなたらしいサウンドを、お客様に届けませんか？

あなたが演奏を思いのままにできて、それを受けてお客様も楽しんで頂ける。

これほど、嬉しいことはございません。

是非、そのお手伝いをさせてください。

音響処理GATは、あなたの音楽活動に、眩し過ぎるほどの光を射し込んでくれると確信しております。

どうぞ、その扉を一緒に開けましょう。

長文読んでいただき、ありがとうございました。